外壁塗装業で独立されたばかりの方、あるいは独立を目指している方にとって、集客は大きな課題となるでしょう。
特に、これまで下請けとして活動してきた方にとっては、どのようにお客様を見つけ、自社のサービスをアピールすれば良いのか、途方に暮れてしまうかもしれません。
そこで本記事では、独立した塗装業者が1億円の売上を目指すために必要な集客方法について、具体的にわかりやすく解説します。
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集客方法4選～メリット・デメリットと成功の秘訣
独立した塗装業者が1億円の売上を目指すためには、様々な集客方法を組み合わせることが重要です。ここでは、代表的な4つの集客方法について、それぞれのメリット・デメリットと成功の秘訣を紹介します。
①訪問販売
訪問販売は、初期費用をかけずに始められる塗装業の集客方法として有効です。しかし、メンタル的に厳しい面や、詐欺と間違われる可能性があるというデメリットもあります。
そこで、訪問販売で成功するための3つのステップをご紹介します。
アポを取る
訪問販売で成功するためには、とにかくたくさんのアポを取ることが重要です。
アポとは外壁塗装のお見積りや契約につなげるための面談のこと。簡単に言えば「話を聞いてもらう」ということです。
1日に10件のアポを取れば、10日で100件、１か月で約300件のアポが取れます。
アポを取るには、以下の方法があります。
- 飛び込み営業：住宅街を訪問し、インターホンでアポを取る方法です。直接的であるため効果的な方法ですが、嫌がられることが多いためメンタル面の管理が大切です。
- 電話営業：リストを購入したり、テレアポ会社に依頼したりして、電話でアポを取る方法です。効率よくアポが取れますが、費用が発生するため費用対効果を考えることが大切です。
- ホームページ：ホームページに問い合わせフォームを設置し、お客様からアポを取る方法です。お客様からのアポであるために成約する確率が高くなりますが、ホームページの品質や定期的な更新が大切になります。
どの方法を選ぶにしても、とにかく行動することが大切です。最初は断られることも多いかもしれませんが、諦めずにチャレンジし続ければ、必ず成果が出ます。
アポを取ったら見積もりを取るまでがとても重要
アポが取れたら、次は見積もりを取るまでがとても重要です。訪問販売の場合、ほとんどのケースで話しすら聞いてもらえないことがほとんどであるからです。
特に外壁塗装の訪問販売は、どの情報を見ても「避けた方がいい」と書いてあることが分かります。それだけ手抜きや悪質が多いのが実態であるからです。
しかし、地元において真面目に高い品質の外壁塗装工事を行っているならば、訪問販売は知名度を高めるチャンスにもなります。だから胸を張ってオススメするべきです。
仮に、外壁の汚れが目立っていたり、カビが繁殖していたり、ひび割れや損傷が著しい外壁の住宅ならば、悪質業者が目を付けて強引に契約を結んでしまうことも考えられます。
だから、そんなものに騙されるくらいなら、いち早く適切な修繕をそのご家庭のために施工してあげなければなりません。
見積もりを取るためには、お客様のニーズをしっかりと把握する必要があります。そのうえで、外壁塗装の必要性、費用面、施工技術・施工事例、アフターサービスなどをお伝えしていきます。
お客様のニーズを把握するには、以下のことを意識しましょう。
- お客様の話をよく聞く：お客様の悩みや不安、要望をしっかりと聞き取りましょう。
- 質問をする：お客様の話を聞きながら、必要に応じて質問をして、引き出してあげましょう。
- 共感を示す：お客様の気持ちに共感を示すことがとても大事です。
お客様のニーズをしっかりと把握できれば、的確な見積もりを提案することができます。
見積もりを取ったら誠実な対応で契約を獲得する
見積もりを取ったら、次は契約を取ることが重要です。契約を取るためには、お客様に納得してもらうことが大切です。
お客様に納得してもらうためには、以下のことを意識しましょう。
- 見積もり内容を丁寧に説明する：見積もり内容を分かりやすく説明しましょう。見積書は「一式」などと記載するのではなく、工事内容、活用する塗料名やメーカー名、建材など、施工量、単価、総額など詳細を記載するようにします。
- 質問に丁寧に答える：お客様の質問に丁寧に答えましょう。どれだけ細かな質問であってもわかりやすく答えることが大切です。コミュニケーション能力が契約のために最も大事であると言っても過言ではありません。
- 不安を解消する：お客様の不安を解消しましょう。特に悪質業者では契約を急ぐ傾向がありますが、急かすようなことは絶対に避けなければなりません。（もちろん急いで修繕が必要なケースはしっかりとリスクをお伝えすることが大事です。）
お客様に納得してもらうことができれば、契約を取ることは可能です。
訪問販売で成功するためのポイント
訪問販売で成功するためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 根気強く続ける：訪問販売は、すぐに成果が出るものではありません。根気強く続けることが大切です。知名度が高まってくればアポ獲得件数やお問い合わせ件数、成約件数の割合は少しずつ増えてきます。
- 常に学ぶ：常に新しい知識や技術を学ぶことが大切です。例えば、新しい塗料やその機能性、施工方法など、知識を深めていけば、信頼を築いやすくなります。
- お客様に誠実に接する：お客様に誠実に接することが大切です。基本は「悩みや不安に寄り添う」姿勢になります。どうすれば解消できるのか、一緒に考える姿勢が成約につながるのです。
訪問販売は、塗装業で成功するための有効な集客方法の一つです。しかし、成功するためには、努力と工夫が必要です。
上記の3つのステップとポイントを参考に、ぜひ訪問販売で成功を収めてください。
②ポータルサイトを活用する
塗装業で独立されたばかりの方にとって、安定的に案件を獲得することは大きな課題です。そのため、「インターネット経由でお客さまを獲得できれば」と考える方も多いのではないでしょうか。
ただし、いきなりブログを開設したところで、すぐにアクセスは集まらず、そこからお問い合わせや成約につなげるには時間を要します。
そこでオススメするのが「ポータルサイト」の活用。
お客さまが地域の塗装業者を見つけて一括見積ができるプラットフォームです。様々なメリットがある一方で、デメリットも存在するため、賢く活用することが重要です。
ポータルサイトのメリット
ポータルサイトには、以下のメリットがあります。
- 安定的に案件を獲得できる: ポータルサイトによっては多くのお客さまが活用されているため、コンスタントに案件を獲得することができます。
- 手間がかからない: お客さまを探す手間が省けます。
- 無料で利用できる: 多くのポータルサイトは無料で利用できます。実際に契約に至った場合に契約の金額に対して費用が発生することになります。
特に、独立間もない塗装業者にとって、安定的に案件を獲得できることは大きなメリットと言えるでしょう。
ポータルサイトのデメリット
ポータルサイトには、以下のデメリットもあります。
- 利益が少ない: ポータルサイト経由で案件を獲得した場合、契約の金額に対して費用が発生するため、どうしても利益が少なくなります。
利益が少ないというデメリットは、塗装業者の大きな悩みとなるでしょう。
ただし、これから事業拡大していきたいと考えている小規模の塗装業者であれば、うまく活用して地元での知名度アップにつなげていけばいいのではないかと考えます。
ポータルサイト以外のインターネット経由での集客方法
ポータルサイト以外にも、塗装業のWeb集客方法は様々あります。以下に、代表的な方法をご紹介します。
- ホームページ・ブログ: ホームページやブログを作成し、自社のサービス内容をアピールする。
- SNS: SNS（インスタグラムやユーチューブなど）を活用して、自社の情報を発信する。
ホームページやブログ、SNSは一定の効果が現れるまでに時間がかかります。
これらの方法を組み合わせることで、より多くの顧客を獲得することができます。しかし、今後の安定した集客のためにも欠かせないツールであることは間違いありません。
ホームページやブログをしっかりと作りこんでおき定期的に更新していれば、お客さまが目にする機会が増え、信頼の構築、お問い合わせの獲得に繋がります。
また、SNSに力を入れておけば、情報が拡散されるようになりますので、知名度がアップします。SNSからホームページ・ブログへの導線を作っておけば、さらにお問い合わせや成約の獲得に繋がります。
詳しくは以下のページを参考にしてください。
③チラシを配布する
塗装業で独立されたばかりの方にとって、チラシは自社の強みを伝えられる効果的な集客方法の一つです。しかし、効果が出るまでに時間がかかるというデメリットもあります。
チラシ配布のメリット
チラシ配布には、以下のメリットがあります。
- 自社の強みを伝えられる: チラシに自社の強みや施工事例などを掲載することで、顧客に自社の魅力をアピールすることができます。
- ターゲットを絞ることができる: 配布地域や配布方法を工夫することで、ターゲットを絞ることができます。
- 自分で配れば費用がかからない: 空き時間などに自分でポスティングするなら広告費用だけで、比較的安価に集客することができます。
特に、自社の強みを伝えられるというメリットは、塗装業者にとって大きな魅力と言えるでしょう。
チラシ配布のデメリット
チラシ配布には、以下のデメリットもあります。
- 効果が出るまでに時間がかかる: 効果が出るまでに時間がかかるため、すぐに成果を求める方には向いていません。ただし、定期的に配布していくことで知名度が高まり、徐々にお問い合わせや成約の確立が高まってきます。
- デザインや内容が悪いと効果が出ない: デザインや内容が悪いと、効果が出ません。
- ポスティング費用がかかる: 新聞折り込みやポスティングを業者に依頼する場合、費用がかかります。新聞折り込みだとある程度地域が限定されてしまいますので費用対効果が薄い可能性があり、ポスティングだと確実に戸建て住宅に配布されていない可能性もあります。
効果が出るまでに時間がかかるというデメリットは、短期的な成果を求める方にとってネックとなるでしょう。
効果的なチラシ配布方法
チラシを効果的に配布するには、以下の点に注意しましょう。
- 自社で施工して配布する: 自社で施工した物件の写真を掲載することで、信頼感を与えることができます。自社で配布すればコスト削減も可能です。
- 訪問販売のついでに配布する: 訪問販売のついでにチラシを配布することで、効率的に配布することができます。
- 1～2万部以上配布する: 1～2万部以上配布することで、効果が出やすくなります。つまり１日に500件前後配布していくことになります。
- デザインと制作印刷費用は3万円程度: デザインと制作印刷費用は、3万円程度を目安にしましょう。
- ポスティング費用は配布地域と新聞社によって異なる: ポスティング費用は、配布地域と新聞社、ポスティング業者によって異なります。
自社で施工した物件の写真を掲載することで、顧客に安心感を与えることができます。また、訪問販売のついでに配布することで、効率的に配布することができます。
チラシの内容
チラシには、以下の内容を掲載しましょう。
- 会社名: 会社名とロゴを掲載しましょう。
- 連絡先: 電話番号、住所、メールアドレスなどを掲載しましょう。
- サービス内容: 提供しているサービス内容をわかりやすく説明しましょう。
- 強み: 自社の強みをアピールしましょう。
- 施工事例: 自社で施工した物件の写真を掲載しましょう。
- 割引券: 割引券を掲載することで、顧客の興味を引くことができます。
- QRコード: 自社サイトに誘導するためのQRコードを掲載します。自社サイトにはさらに詳細な自社サービス、費用、施工事例、スタッフの紹介などを盛り込みます。
顧客にとってわかりやすく、魅力的な内容のチラシを作成することが重要です。
チラシ配布は、塗装業で効果的に集客する方法の一つです。しかし、効果が出るまでに時間がかかるため、長期的な視点で取り組むことが大切です。
チラシ配布を検討する際には、メリット・デメリットを理解した上で、効果的な方法を選択しましょう。
④足場シート
塗装業で独立されたばかりの方にとって、オリジナル足場シートは自社の存在をアピールし、集客に繋げる有効なツールになります。
足場シートを活用するメリット
足場シートを活用するメリットは、以下の通りです。
- 低コストで宣伝できる: 比較的低コストで製作でき、外壁塗装の現場において地域の皆さんに向けて宣伝できます。
- 多くの人に見てもらえる: 施工現場の周辺を通る多くの人に見てもらえます。
- 自社の強みをアピールできる: オリジナルの足場シートは、自社の理念や強みなどを掲載することもできますので、注目度を高めることもできます。
特に、低コストで宣伝できるというメリットは、独立間もない塗装業者にとって魅力的と言えるでしょう。
足場シートに掲載する内容
足場シートには、以下の内容を掲載しましょう。
- 会社名: 会社名とロゴを大きく掲載しましょう。
- 連絡先: 電話番号、住所、メールアドレスなどを掲載しましょう。
- サービス内容: 提供しているサービス内容を簡潔に説明しましょう。
- 理念や考え方: が施工に対する信念や施工技術などをアピールできます。
視覚的に訴求力のあるデザインを心がけるようにするといいでしょう。
足場シートを活用する際の注意点
足場シートを活用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 近隣住民の迷惑にならないようにする: 大きな音や振動を出したり、夜間に照明を点灯したりしないようにしましょう。
- 風で飛ばされないようにする: しっかりと固定して、風で飛ばされないようにしましょう。
- 定期的に点検・清掃する: 定期的に点検・清掃を行い、常にきれいな状態を保ちましょう。
近隣住民への配慮を忘れずに、安全に配慮しながら足場シートを活用しましょう。
まとめ
独立塗装業者が1億円の売上を目指すためには、
- 訪問販売、ポータルサイト、チラシ、足場シートなどの集客方法を組み合わせる
- 施工事例の写真（ビフォーアフター）やお客様の声（アンケートの実施）などを準備する
- 1億2億円の売上を目指す場合は、営業体制の強化、ホームページの作成、ネット広告の活用などの準備を進める
ことが重要です。
今回の記事を参考に、ぜひ1億円の売上達成を目指して、塗装事業を成功させてください。また詳しくは以下のページも参考にしてください。
